Cursor実務レビュー2025:Claude Codeと使い分けて気づいたこと

Cursorを実務で半年使い込んだ正直レビュー。Claude Codeとの使い分け・Agent機能の実力・Composer vs Chat・コスト感・NestJSでの実践まで。

「AIエディタ」を実務で使い続けた感想

Cursorを使い始めて半年が経ちました。同時期からClaude Codeも使っていて、今は両方を使い分けながら開発しています。

「Cursorは革命的」という声もあれば「VSCodeで十分」という声もある。実際のところはどうか、NestJS + TypeScriptの実務での感想を正直に書きます。

Cursorの何が便利か

Tab補完の精度

GitHubCopilotと比較したとき、一番違いを感じたのはTab補完の文脈理解の精度です。

同じファイル内だけでなく、プロジェクト全体の型定義・インターフェース・命名規則を理解した上で補完してくれます。NestJSのデコレータパターンとの相性が特に良く、@Injectable() の下に補完されるコードが「このプロジェクトらしい」ものになっています。

Composer(現:Agent)の実力

Composerは複数ファイルにまたがる変更を一度に行う機能です。

実際に使って便利だったケース:

  • users.module.ts から users.service.tsusers.controller.tsdto/create-user.dto.ts を一度に生成
  • インターフェースを変更したとき、影響する全ファイルを自動で修正
  • テストファイルを実装ファイルに合わせて一括更新

ただし、大規模な変更はレビューが大変になります。「どこが変わったか」を追いきれなくなると事故につながるので、変更スコープは意識してコントロールするようにしています。

Chat(Ctrl+L)のコンテキスト

選択範囲・ファイル・@記法でのファイル指定ができるChat機能は、ピンポイントな質問に強いです。

@src/modules/users/users.service.ts
このサービスのfindAllメソッドにページネーションを追加して

こういった使い方で、修正範囲を絞りながら実装を進められます。

正直な課題

コストが読みにくい

Cursor Proは月20ドル固定ですが、「fast requests」の上限がある。高速モデルの枠を使い切ると低速モデルに切り替わり、体感速度が落ちます。月末になるとギリギリを気にしながら使うことになるのがストレスでした。

大きいコードベースでの精度

プロジェクトのファイル数が増えてくると、Cursorのインデックスが追いつかずに関係ないコードを参照した補完が出ることがあります。.cursorignore で不要なファイルを除外することで改善できますが、設定の手間がかかります。

エージェントの「やりすぎ」問題

Agent機能に大きな変更を任せると、意図していない部分まで書き換えることがあります。「ここだけ直して」が「全部リファクタした」になってしまうケース。これはClaude Codeでも同じ課題ですが、Cursorはエディタ内で完結するため変更の確認が散漫になりやすいです。

Claude Codeとの使い分け

今の使い分けはこうなっています:

タスク使うツール理由
コーディング・補完Cursorエディタとの統合が自然
大きな機能実装Claude Codeターミナルで全体を把握しやすい
アーキテクチャ相談Claude Code長い対話に向いている
デバッグ・調査Cursor Chatファイルの参照が楽
リファクタリング両方規模による

Claude Codeは「設計の壁打ち相手」として使うことが多く、Cursorは「実装の補助」として使っています。

NestJSでの具体的な使い方

NestJSはボイラープレートが多いフレームワークです。Cursorとの相性はとても良い。

// こういう指示をChatに入れると一式生成してくれる
// 「UsersモジュールのCRUD APIを作って。
//  - createUserDto / updateUserDtoはclassValidatorで
//  - serviceはtypeorm Repositoryを使用
//  - controllerはJWTAuthGuardを適用」

DTO・Service・Controller・Module・テストファイルをまとめて生成し、自分でレビューして修正するのが今のワークフローです。0→1の速度は体感で3〜4倍になった感覚があります。

結論

Cursorは実務で使い続けられるツールです。ただし「AIが全部やってくれる」という期待は禁物。補完・生成の精度は高いですが、レビューと意図的な使い分けは引き続き人間の仕事です。

Claude Codeと組み合わせることで、コーディングから設計相談まで一気通貫でAI支援できる環境が整っています。

「どちらかを選ぶ」より「どちらも目的に応じて使う」が2025年時点での正直な答えです。

まとめ

  • Tab補完の文脈理解はGitHub Copilotより精度が高い
  • Composer/Agentは複数ファイル変更に強いがレビューが必要
  • コスト感(月20ドル)はfast request上限に注意
  • Claude Codeとは「実装補助vs設計相談」で使い分ける
  • NestJSのボイラープレート生成との相性は特に良い